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味
2022.3.22
お灸仙人を目指している川村です。
今日は東洋医学的な問診の際、好きな味を聞くことがあります。
それはなぜなのか、少しですがご紹介させていただきたいと思います。
東洋医学には酸(さん)・苦(く)・甘(かん)・辛(しん)・鹹(かん)の5つの味に食べものを分類しており、味と臓器が密接な関係にあるとした考え方があります。
「肝【自律神経系など】」が弱っているときは「酸」
「心【神経・循環器系など】」が弱っているときは「苦」
「脾【吸収・消化器系など】」が弱っているときは「甘」
「肺【水分調節・呼吸器系など】」が弱っているときは「辛」
「腎【水分代謝・成長・生殖器系など】」が弱っているときは塩辛い「鹹」
※【 】はイメージです。
西洋医学の肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓とは少し意味合いが違うため、東洋医学とは少し別のものと思っておいてください。
というものがあり、欲する味によって体のどこが疲れているのかが分かるようになります。
しかし、五つの臓を元気にさせる一方で過食してしまうと逆に弱らせてしまうこともあります。
例えば
酸っぱいものを食べ過ぎると食欲が落ちたり体が硬くなると言われています。
また、苦いものを食べ過ぎると身体が冷えやすくなる。
甘いものを食べ過ぎると消化不良を起こしやすくなり口の周りに吹き出物ができる。
辛いものを食べ過ぎると気管支に悪い影響を与え、咳がひどくなる。
塩辛いものを食べ過ぎるとさらに腎が弱って水分の代謝が悪くなりむくみが出る。
などがあります。
摂り過ぎないように注意しながら、体調に合わせて使い分けるようにしましょう!